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珈琲の時間

コーヒーの思い出エピソード 「オ・レ・グラッセ 」      

 国道246沿いの細い道、看板を目印に地下に続くほの暗い階段を下りていくと、カフェのガラス扉の向こうに白い漆喰の壁が見える。中に滑り込むと、マスターはすでにネルドリップで珈琲を落とし終えて味見をしているところだった。店内に漂う珈琲の香りは、通称「5番」フレンチローストブレンドだ。 マスターに挨拶をして急いでエプロンを身につけると私は掃除をはじめた。店に音楽が流れる。最近はサティが続いていたが、今日 […]