[ブログ小説] 嫌いな夏とアイスコーヒー
暑い夏の日差しとのギャップのせいで、店内は薄暗く、その効きすぎた冷房がやけに心地よかった。 どちらかというと暑がりの私は夏が嫌いだ。 カランコロン 重いドアを押して店内に入る。 タバコの煙とコーヒーの香りが混ざった何とも良い香りが、日常と非日常のちょうどいいバランスに感じていた。 席についてその店のマッチででタバコに火を付ける。 マッチで火を着けるといつもよりタバコが旨いよな。 仲間の誰かが言って […]
暑い夏の日差しとのギャップのせいで、店内は薄暗く、その効きすぎた冷房がやけに心地よかった。 どちらかというと暑がりの私は夏が嫌いだ。 カランコロン 重いドアを押して店内に入る。 タバコの煙とコーヒーの香りが混ざった何とも良い香りが、日常と非日常のちょうどいいバランスに感じていた。 席についてその店のマッチででタバコに火を付ける。 マッチで火を着けるといつもよりタバコが旨いよな。 仲間の誰かが言って […]
私が味が好きで通っていたカフェでは、ホットのドリンクを飲み終わると、マグカップの底に「大吉」という文字が書かれていることがありました。 すべてのマグカップにそれが書かれているわけではなく、たまに書かれているものがあり、お店の人からは何の説明も無かったために、不思議に思っていました。 そこである日、お客が少なく、店員さんに話しかけられるタイミングがあったために、マグカップの不思議について尋ねてみまし […]
私は、お気に入りで何度も通っていたカフェがあります。 人気でおしゃれなカフェというよりも、お年寄りが少し休憩で利用できるようなカフェだったのですが、そこで使われているマグカップが適度な重みのあるもので、そのマグカップや、全面ガラス張りの店内から外が見渡せる雰囲気までが好きで、仕事の休憩時間に行くことが多くありました。 そこでは、ミルクやお砂糖は必要かどうかを店員の方が聞いてくれるのですが、一時期ブ […]