[ブログ小説] 微糖とタバコと煙 

学生時代何をするにも一緒だった親友がいた。

当時私たちはタバコを吸っていてた。

メンソールなんかカッコ悪い。そんなこだわりが二人ともカッコいいと思っていた。

そしてそれとセットで同じ缶コーヒーを決まり事かのようによく飲んでいた。

小さい缶の甘いコーヒーで、夏はアイス、冬はホットで飲むのがたまらなく旨かった。

甘さ控えめの文字をあの時は信じて疑わなかった。

あいつが部屋に来る時は必ず持ってきてくれた。

煙にまみれて部屋で朝までゲームしたり、

車であてもなくドライブしたり、

岸壁で釣りをしている時もそのセットは当然のようにそこにあった。

麻雀の時なんかはその空き缶は最後灰皿の役割も兼ねていた。

お互い就職してからは、いつしか二人ともブラックコーヒーしか飲まなくなっていた。

今はタバコは全く吸いたいとは思わないが、あの甘い缶コーヒーだけはまたあいつと飲みたいと思っている。

あの頃は何をするにも一緒だったな。

一緒にいるのが当たり前すぎて、その有り難みも分からなかったんだろうけど。

今になって思うと本当に大切な時間を過ごしてきたと思う。

これから先何があってもそれだけは忘れたくないし、誰にも奪われたくない時間だ。

その想い出と共にこれから先の人生を歩んでいきたい。

いつかまたあいつと一緒にこの甘い缶コーヒーを飲みながら……

時が過ぎ、それぞれの人生を歩んでいく中で、
あの頃の思い出が尽きることはない。
今でも、時々あの甘い缶コーヒーを見かけると、
あの頃の自分たちを思い出してしまう。

何もかもが新鮮で、未来が広がっていたあの頃。
懐かしい思い出に浸りながらも、
未来に向けて前向きに歩いていく。

いつか、あの頃のように再び二人で缶コーヒーを飲みながら、
過ごした日々を思い出し語り合うことができたら、
それはきっと最高の幸せになるだろう。

そんな想いを胸に、今も私はあの頃の思い出を
大切に心に刻んでいる。

あの頃のようにはなかなか過ごすことができない。
時間や距離が二人を引き裂くこともあるが、
それでも私たちは、あの頃の思い出を胸に、
お互いを思いやり、励まし合っている。

いつか再び、あの頃のように時間を忘れ、
缶コーヒーを飲みながら、過去や未来について語り合うことができる日が来るかもしれない。

それまでにも、私たちは、今を生きることを大切にし、
それぞれの人生を自分らしく輝かせていくことを目指す。

あの頃の思い出が私たちを強くしてくれるように、
今後も私たちは、二人の友情を大切に育んでいくだろう。

缶コーヒーは、ただの飲み物ではなく、
私たちが共に過ごした大切な時間を象徴するものになった。
それは、決して変わることのない大切な想い出であり、
私たちの心の支えとなっている。

今も私たちは、その想い出を胸に、
自分たちらしい人生を生きている。

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