[仕事の流儀] 先輩から教わったこと

その1

普段ならチェーンでいいけれど、仕事のお話する時はちゃんとした喫茶店に入る事にしているの

その言葉が今でも私の心につよく残っています。

あれは今から数年前の話です。

駅前で担当者さんと待ち合わせをして、休憩がてら今後のプロジェクトのことでクラシックな喫茶店に入りました。

担当者さんがブレンドを二つ頼んでくれていただきながら今後のお話をさせていただきました。

おおむね話も終わった頃、なんで喫茶店なのか、ふと気になって担当者さん聞いてみました。

周りにはもっとチェーンのカフェショップもあったからです。

その担当者さんは「普段ならチェーンでいいけれど、仕事のお話する時はちゃんとした喫茶店に入る事にしているの」

そう言ってブラックのコーヒーを飲んでいる姿はとても格好良く見えました。

以来は私も大事な話がある時はクラシックな喫茶店を選ぶようにしています。

今はそういったお店が少ないですが、無くなって欲しくなくてそんなお店を見つけるとつい入ってコーヒーを頼んでしまいます。
今日も私はいつものようにクラシックな喫茶店を見つけて入りました。
店内は落ち着いた雰囲気で、カウンター席に座ると目の前ではマスターが豆を引いていました。
そして香りの良いコーヒーが出てきました。

美味しいコーヒーを飲みながら、今日も打ち合わせが始まりました。
先日頂いた資料をもとに、今回の提案内容を説明していきます。
「~なのですが、いかがでしょうか?」
一通りの説明を終え、担当者さんの反応を待っていましたがなかなか返事がありません。
「あの……」
「あぁ……ごめんなさい。ちょっと考え事をしていました」
担当者さんは慌てて言いました。
「えっとですね……この前の提案書だと、こちらの会社様の要望に応えられていないんですよね? もう少し具体的に教えていただけませんか?」
「はい。まずは……」
その後、細かいところまで説明していきました。
すると、またしばらく担当者さんが黙り込んでしまったのです。
どうしよう……。
私が困っていると、担当者さんは口を開きました。「うーん……わかりました!やってみましょう!」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
「ただ……ひとつ条件があります」
「はい、何でしょう?」
「もしこのプロジェクトを成功させることができたら……私と一緒に海外旅行に行きませんか?」
「えっ!?」
突然の言葉に驚いて声が出てしまいました。
でもそれは一瞬だけです。
なぜなら、それが彼の照れ隠しだってわかっていたからです。
だからすぐに答えました。
「もちろん行きたいです!!絶対に成功させましょう!!」
それから私たちのプロジェクトは動き出しました。今まで以上に忙しく大変になりましたが、二人とも笑顔を忘れずに頑張りました。
プロジェクトは大詰めを迎え、私たちは一緒に海を見に行く約束を果たしました。
プロジェクトの成功後、二人で行く海外旅行はとても楽しいものでした。

その2

社会人になりたての新人時代のときの話です。

それまで私はコーヒーを飲む習慣があまりありませんでした。

しかし社会人になり外回りや外出を仕事でするようになると一気にコーヒーを飲む機会が増えました。

当時コーヒーが好きな先輩社員と行動をすることが多かったのですが、その先輩社員は会社でも重鎮のような方でコーヒーと喫茶店でのおしゃべりが大好きな人でした。

外出先には必ずアポイントの時間より30分以上早めに到着しカフェでコーヒーを一杯飲み落ち着いてから出先での仕事に臨むというスタイルの方でした。

それを教え込まれたのです。

そのおかげでどこに行くにも目的地の周辺にカフェがあるかをチェックし可能な限り30分前行動をするようになりました。

人によっては仕事をサボってるように聞こえるかもしれませんが、カフェでの時間をつくったほうが成果に結びつきました。

ぜひ皆さんも試してみてください。

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