学生の頃に慕っていた講師に連れて行ってもらった喫茶店で飲んだコーヒーが本当に美味しくて、それからコーヒーに本格的にハマりました。
喫茶店のコーヒーの味は他で飲んでもなかなか同じものはなく、コーヒーの奥深さを感じました。
もちろん豆の種類や入れ方なども大いに関係していると思いますが、やはりお店の雰囲気やマスターとの会話など全てをトータルするからこそ美味しさがアップするに違いないと大人になって気がつきました。
自分でも美味しいコーヒーを淹れることが出来るようになりましたが、到底喫茶店の味にはかないません。今でもたまに足を運んでいますが、昔から変わらず時間が止まったかのような雰囲気で、心落ち着く癒しの場になっています。
大人になってからもいろんな喫茶店やカフェに足を運び、おしゃれで今時のお店にもたくさん行きましたが、やはり原点とも言える喫茶店に戻ってきてしまいます。
長らく足を運んでいなくて普段はすっかり忘れてしまっていても、時折思い出すのは自分の中で大切な癒しの場だからなんだなと実感するし、いつまでもここに居たいと思える居心地の良さは本当に他にはありません。
昔ながらの雰囲気ということもあり若い人はいきなり入るのは躊躇ってしまうんだろうなという外観なので、あまり若い人がいないのが寂しいしもったいないなと感じます。
みんなに知って欲しいし賑わって欲しいという気持ちと、誰にも教えたくないしあまり人がいないこの落ち着いた隠れ家の雰囲気を守って欲しいという気持ちと、両方がありなんとも言えない感情になってしまいます。
家族やパートナーには紹介しても良いかなと思いましたが、身近な人が知らない自分だけの癒しの場だからこそ、少し疲れた時や1人でぼんやりしたい時に足を運べるし、そういったお店があるとストレスが溜まっていても癒されてストレス解消になっているのかなと感じます。
今の時代はお店の移り変わりも激しく、なかなか行きつけでゆっくりできるお店を見つけることは難しいし、気にいるお店があっても混雑していて落ち着けなかったり、店員さんとのやり取りも淡泊で心が温まることがあまりないことが寂しいなと思います。
やはり昔ながらのお店で、マスターや顔馴染みの常連のお客さんばかりだからこそホームに帰ってきたという感覚で過ごせるのが良いなと思うし、これから先もずっと続いてもらいたいです。
頻繁には行かなくてもお店があるというだけで、心の拠り所に感じます。