コーヒーの思い出エピソード [昭和レトロな喫茶店の魅力」

小学生の頃に親が飲んでいるブラックコーヒーを見て、飲んでみたいという衝動に駆られて口にした時の衝撃は忘れられません。

苦いしなぜこんなものを飲むんだという気持ちがありながら、大人の真似事をしたくてそれからブラックコーヒーを無理して美味しいと言って飲んでいて、おませな子供でした。

夜にコーヒーを飲むと寝られなくなると言われて試してみましたが、私は夜に飲んでも問題なく寝ることが出来ていたので、コーヒーが眠れなくなる説は嘘だなと感じていたくらいです。

中学生になり晴れてカフェデビューした時の喜びは今でも覚えているし、カフェで飲むブラックコーヒーは心から美味しく感じました。

同級生にもブラックコーヒーを飲んでいるとかっこいいと言われて、モテたこともブラックコーヒーの思い出です。

子供の頃にはカフェや喫茶店とは無縁で、中学生で初めて足を運んだきりでした。

喫茶店やカフェで飲むコーヒーはやはりお値段も高いので、学生が頻繁に行くことが出来るわけではないし他に欲しいものや遊びにお金を使ってしまっていましたが、大学生になりアルバイトもして自由に使えるお金が増えたことで、再び自分の中に眠っていた喫茶店やカフェでコーヒーを飲んでゆっくりしたいという気持ちが蘇ってきて近場のお店に足を運んでみました。

普段は自分で淹れるコーヒーばかりなので、カフェや喫茶店で飲むコーヒーはとてもおいしいと感じたし、値段は高くても居心地の良い場所を提供してくれるので決して高くはないなと思えるようになり、そういった心境の変化も自分が大人に近づいたと感じられて嬉しかったです。

コーヒーの味はお店によって大きな違いがあるんだなと改めて実感し、カフェや喫茶店を巡るようになっていました。

若い人に人気のインスタ映えするようなカフェはたくさんありましたが、私が良いなと感じるのは昔ながらで昭和の雰囲気が漂い、昭和レトロというべきかお世辞にも綺麗とは言えないようなしなびた喫茶店が特に好きでした。

友人に紹介すると年寄りくさいと言われるんだろうなという気持ちから、喫茶店が好きだということは黙っていましたが、社会人になってから思い切って昔ながらの喫茶店が好きなことを友人に話してみると、とても良い趣味だと言ってもらえて嬉しかったです。

若い世代の人にも良さが伝わることもわかったし、昭和を経験したことがない世代でもどこか懐かしく感じるのは喫茶店の凄いところであり、これから先も喫茶店巡りはやめられそうにありません。

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