私がそのコーヒ屋さんに来店したのは日照りが強い午前中。
そのコーヒー屋さんは「青い車」のキッチンカー。
店主は30代くらいの女性。
おすすめのコーヒーを注文した私は、店主がコーヒー豆を焙煎している間このようなことを聞いてみました。
「なぜキッチンカーを?」店主は「震災のときに何もできない自分が嫌だった。
キッチンカーであれば被災地に出向けるしお客様との距離も近く、元気と美味しいものを提供できると思った」満面の笑顔でそう答えてくれた。
それから他愛もない会話を続けていたら、手際よくコーヒーの抽出まで終わっていた。
「おまたせしました」と手渡されたコーヒーをいただいてみた。
酸味が際立っていて、それでいて苦味とコクもしっかりと感じられて非常に美味しい。
あまりの美味しさにコーヒー豆の購入に併せてキッチンカーの始め方を聞いてみた。
親切丁寧にご教示いただき、キッチンカー開業についての本の紹介までしてくれた。
今私は、時折あの「青い車」のコーヒー屋さんに通い、キッチンカー開業に向けてのアドバイスをもらっている。
キッチンカー開業。
人生でやりたいことが一つ増えた。
「青い車」のコーヒー屋さんとの出会いが人生の分岐点になるとは。